健康経営優良法人2023(大規模法人部門)に認定されました!

ANAラインメンテナンステクニクスは、健康経営が高く評価され、健康経営優良法人2023(大規模法人部門)に認定されました。初めての認定となります。
今後も社員が健康でいきいきと働ける環境を構築するため健康増進に向けた取り組みを強化し、お客様へ「安全・あんしん」な機材提供ができるように、社員一人ひとりの健康と心身のサポートに取り組んでまいります。

※健康経営優良法人とは
地域の健康課題に即した取組や日本健康会議が進める健康増進の取組をもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度です。「従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人」として社会的に評価を受けることができる環境を整備することを目標とした認定制度です。

健康経営優良法人2024(ホワイト500)に認定されました!!

当社は、この度「健康経営優良法人2024(ホワイト500)※」に認定されました。健康経営優良法人については、昨年に引き続き2年連続となります。ホワイト500につきましては、設立以来初めての認定となります。

引き続き社員一人ひとりが心身共に健康でいきいきと働ける職場づくりを目指して、健康増進に向けた取り組みを強化し、お客様へ「安全・あんしん」な機材が提供できるように取り組んでまいります。

※健康経営優良法人2024(ホワイト500)について

経済産業省では、健康長寿社会の実現に向けた取り組みの一つとして、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、健康の保持・増進につながる取組を戦略的に実践する「健康経営」を推進しています。

健康経営優良法人認定制度とは、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を「見える化」することで、従業員や求職者、関係企業や金融機関などから評価を受けることができる環境を整備することを目的に、2016年度に経済産業省が創設した制度です。健康・医療新産業協議会健康投資ワーキンググループ(日本健康会議健康経営・健康宣言10万社WG合同開催)において定められた評価基準に基づき、日本健康会議が「健康経営優良法人」を認定します。
認定を受けた法人のうち、上位500位内の大規模法人には「ホワイト500」の冠が付加されます。

HEALTH MANAGEMENT 健康経営

健康経営宣言

ANAグループは2016年4月に「社員の安全と健康の確保、快適な職場環境づくりは企業活動の基盤である」という考えのもと、「ANAグループ健康経営」を宣言しました。宣言では、社員の健康管理・疾病予防・メンタルヘルス・安全衛生活動の強化に重点的に取り組むとともに、生活習慣病に関する指標を定め、進捗把握に努めています。ANAグループ健康経営HPはこちら

ANAラインメンテナンステクニクスは昨年度会社設立10周年を迎え、ANAグループのライン整備におけるオペレーションの主軸を担うまでに成長してきました。今後も引き続きラインオペレーションの主軸を担い成長を続けていく上で、経営の基盤となるのは社員一人ひとりです。
社員が心身共に健全な状態を保ち、最高のパフォーマンスを発揮することが「安全・あんしん」な機材をお客様に提供するうえで必要不可欠であるという考えのもと、社員一人ひとりのウェルビーイングの推進を事業計画として掲げています。ウェルビーイング推進に向けて、全ての社員が健康でいきいきとやりがいを持って働ける環境づくりを目指して様々な取り組みの強化を図っています。

健康経営戦略マップ

解決したい経営上の課題に対して、健康経営の実施により期待する効果や具体的な取り組みのつながりを整理・把握し、健康経営を推進しています。

健康経営戦略マップ

健康経営推進体制

「ANAグループ健康経営」の推進にあたっては、社員・健康経営事務局・会社が三位一体となって実践していくことに加え、グループの健康経営推進責任者としてANAホールディングス役員を「チーフウェルネスオフィサー(CWO)」に任命しているほか、グループ各社においても「ウェルネスオフィサー(WO)」、「ウェルネスリーダー(WL)」をそれぞれ選出しています。

ANAラインメンテナンステクニクスではウェルネスリーダー(WL)の指揮のもと、健康経営担当を中心に健康経営事務局及び各整備部及び本社部門と連携しながら各種施策を通じて社員一人ひとりの健康経営を推進する体制を構築しています。健康経営の方針や推進状況、課題等に関しては、取締役が出席するグループ経営戦略会議に審議・報告され、重要な事項については取締役会に報告されます。

健康経営推進体制

健康経営推進重点テーマと具体的な取り組み

ANAラインメンテナンステクニクスでは、健康経営推進において「健康増進・疾病予防」及び「メンタルヘルス」を重点テーマとして以下に示す4つの取り組みを通じて健康経営を推進することで、社員のウェルビーイング推進と企業価値向上に取り組みます。

健康経営推進重点テーマと具体的な取り組み

①健康管理への取り組み

ANAラインメンテナンステクニクスは全国各地に事業所を持ち、昼夜を問わず日々のライン整備を通じてANAグループの運航便オペレーションを支えております。日々の安定したオペレーションを支える上では、日々の社員一人ひとりの健康管理が重要です。そのため、全国8か所の空港運営会社を軸としたグループ健康管理室と連絡を密に取り、定期健康診断の確実な実施を含む様々な施策を通じて連携しながら一丸となって健康経営を推進しています。

全国グループ健康管理室
全国グループ健康管理室

ANAラインメンテナンステクニクスでは2021年度、2022年度と定期健康診断受診率100%を達成しております。現在特定保健指導率、精密検査受診率、保健指導継続率の向上に力を入れて取り組んでいます。

②健康増進・疾病予防への取り組み

社員一人ひとりが健康を維持して長く働くうえで病気にかからない予防をすることは非常に重要です。ANAラインメンテナンステクニクスでは各グループ健康管理室と連携しながら以下の取り組みを行っております。

がん予防

定期健診において日本人の死亡原因の上位となっている「大腸がん検査」を検査項目に組み込んでいます。また、特定の対象者に対する定期健康診断時の腫瘍マーカー検査(AFP、PSA)を実施することで肝硬変・肝臓がんおよび前立腺がんの早期発見に努めています。

女性特有の疾病予防

11人に1人がかかるといわれている乳がんの早期発見のための「乳腺エコー検査」および卵巣がん早期発見を目的とした「腫瘍マーカー検査(CA125)」を定期健康診断時に実施しています。

生活習慣病予防

生活習慣病予防への取り組みとして、 ANAグループ全体およびグループ各社にて「健康管理指標」を設定し、2030年3月末までに目標値を達成することを目指しています。健康管理指標は、「喫煙率」「メタボ該当率」「BMI適正者比率」「身体愁訴該当率」の4項目を掲げており、毎年KPIを設定し、モニターしております。

インフルエンザ感染症対策

秋季健康診断におけるインフルエンザ予防接種および被扶養者(家族)への費用補助を行っております。

健康増進アプリ「MY HEALTH WEB」の導入

2019年11月にANAグループ全従業員対象に健康増進アプリ「MY HEALTH WEB」が導入されました。このアプリ上では自身の健康診断結果を閲覧できるようになったほか、様々な健康に関する情報発信や社員参加型イベントの開催を通じて社員一人ひとりの健康意識向上に努めています。ANAラインメンテナンステクニクスでは、現在全社員がアカウントを保有しており、積極的な活用促進を目指して引き続き働きかけを行っております。

ウォーキングイベントへの参加促進

ANAラインメンテナンステクニクスでは、「MY HEALTH WEB」におけるANAグループ社員参加型イベントの1つであり、年に2回開催されるウォーキングイベント「歩Fes(あるフェス)」への積極的な参加促進を事業計画の一環として取り組むことで、社員が楽しみながら運動を通じて健康増進できるような取り組みを推進しています。2023年度春季歩Fesでは約40%の社員が参加しました。
今後においてもANA Pocketを利用し、地球環境への貢献も兼ねたウォーキングイベントである「スマートムーブラリー」等のイベントへの参加促進を働きかけ、引き続き楽しみながら健康増進できるような取り組みを行っていきます。

【スマートムーブラリー】
スマートムーブラリー
【歩Fes】
歩Fes

③メンタルヘルスへの取り組み

臨床心理士面談の実施

近年若年層を中心に増加傾向にある高ストレス者率・メンタル休業者数・離職者数の抑制、ストレス不調の未然防止、高ストレス者のストレス原因の正確な把握および社員が抱える悩みや職場のストレス環境改善を目的として、ANAグループでは2022年度にメンタルアドバイザリー契約を結んだ臨床心理士による相談窓口を設置しました。
ANAラインメンテナンステクニクスでは2022年度に60名の臨床心理士面談を実施しました。今後も引き続き臨床心理士面談を実施し、メンタル疾患発症予防や重症化防止に取り組んでいきます。

【臨床心理士の位置づけ】
臨床心理士の位置づけ
メンタルヘルスセミナーの受講促進

ANAグループのメンタルヘルスアドバイザー(精神科医師)による管理職を対象としたラインケアセミナーの受講促進や、セルフケアに関するオンライン教材の配信等により社員の心の健康をサポートしています。

ストレスチェックの回答促進

2015年12月にストレスチェックの実施が事業者に義務付けられたことを受けて、ANAグループでは一体となってストレスチェック制度の体制を整え、実施してきました。これを受けてANAラインメンテナンステクニクスでは全事業所一体となって社員のストレスチェック回答促進に取り組んでまいりました。近年全社員の95%以上が回答へ協力してもらっており、より正確な個々人のメンタルヘルス状況の確認と職場状況の詳細な把握に役立っています。

2023年度からは、これまでの設問数57問から80問に増加することで、より詳細に社員一人ひとりのメンタルヘルス状況および職場状況を把握するとともに、把握した課題の改善に向けて取り組んでいきます。また、高ストレス者に対しては産業医との面談を行い、メンタル疾患発症予防や重症化防止に取り組んでいます。
高ストレス者率については、コロナ禍で生産量が落ち込んだ際には低下していましたが、生産量の回復に比例して増加傾向にある為、社員一人ひとりのメンタルヘルス状況を注視したうえで必要に応じた対策を行っていきます。

ストレスチェック受検率と高ストレス者率の割合(%)

④安全衛生活動への取り組み

ANAグループでは、「ANAグループ労働安全衛生方針」に則り、ANAグループ全社員の労働安全・健康の確保に向けて一丸となって取り組みを進めています。
労働安全衛生施策の展開にあたっては、法令や規定・労働協約の遵守を徹底するとともに、安全衛生委員会を中心に毎月各職場の巡視を実施することで、職場の安全衛生上のリスクを特定し、緊急度・優先度を定めた上で必要に応じて是正処置を行うなど、実効性のある取り組みを行う体制を取っています。
また、全国の各事業所において労働安全衛生に関する様々な取り組みを行っています。一例として、羽田空港では毎月の安全衛生委員会において労働安全衛生に関する産業医講話を行っており、講話内容については安全衛生委員により職場へ水平展開することで職場の労働安全衛生に関する知識付与と意識向上を行っております。

その他のテーマと具体的な取り組み

◾️褒める文化の醸成

ANAグループでは2001年に共に働く仲間の良い仕事を称賛したり、日々の業務における感謝やリスペクトの思いを伝えるANA グループならではの仕組みとしてGood Job Cardという取り組みが始まりました(2014年9月に新たにポイント制度を導入したGood Job Programに変更し、参加した社員はメッセージを送受信する度にポイントが加算、保有ポイント数に応じてグレード認定されると共に、グレード認定証およびオリジナルロゴを進呈)。ANAラインメンテナンステクニクスでは2019年度以降、本施策への参加率100%を継続しており、従業員満足度は82.4ポイント(100点満点中、2022年度実績)と高い満足度を得ています。

弊社ではGood Job Programを積極的に推進しており、毎年Good Jobキャンペーンと称して積極的なGood Job Cardの発信を促進すると共に、積極的な発信に貢献した部署においては会社をあげて表彰を行っております。2022年度には「会社の垣根を越えたメッセージの発信」において、弊社がANAグループの中で最多の発信率を達成し、ANA人事部長表彰を受賞しました。

このように褒める文化の醸成を通じて社員同士がお互いに関心を持ち、日常において当たり前に感謝やリスペクトの思いを伝える風土を築き、職場のコミュニケーション活性化やグループの一体感醸成創りを進めていくことで、社員一人ひとりがいきいきと楽しく働くことができ、高いパフォーマンスを発揮できる職場の実現とワークエンゲージメントの向上に努めています。

【表彰状授与】

表彰状授与

【表彰式会場での集合写真】

表彰式会場での集合写真

取り組みの結果

「ANAグループ健康経営」の推進に向けて、課題から指標を設定し、その指標向上に向けて、PDCAサイクルを循環させています。また取り組みの経営に対する影響の分析を行うべく、健康関連コストとして、アブセンティーズム*1、プレゼンティーズム*2のデータを分析しています。

*1.アブセンティーズム:個人が体調不調やメンタルヘルス不調などを抱え、欠勤や休職、遅刻、早退をしてしまう状態
*2.プレゼンティーズム:出勤していながらも、体調不良やメンタルヘルス不調などが原因で、従業員のパフォーマンスが低下している状態

ANAグループにおける健康課題を分析したところ、以下のような状況があることが分かりました。

  • 生活習慣病の割合は男性で40代、女性で50代から急激に増加しており、生活習慣病が悪化すると合併症を招くこともあることから、悪化してからではなく、将来を見据えて早めに生活習慣を改めていくことを啓発する必要がある。
  • BMI分布については男女とも約7割が標準体重。男性の2割から3割が肥満で年齢が上がると高くなる傾向にある一方で、女性は2割から3割が低体重でした。低体重は腰痛などに悪いだけではなく、貧血(疲れやすい・だるい)、妊娠・出産時のリスクを巻き起こす可能性もあることから、肥満と同様に適正体重にすべく取り組んでいくことが重要。
  • 喫煙率については男女共に全国平均を下回っており、着実に減少傾向にある。

以上のことから、「BMI」、「喫煙率」、「メタボリックシンドローム」にかかわる指標を設定するとともに、メンタルヘルス関連の健康状態の改善を目指しています。ストレスチェックより「身体愁訴」の数を基にした指標を設定し、これら4点を健康管理指標として定めました。

  • BMI適正者比率:18.5≦BMI<25の人の割合(BMI = 体重kg ÷ (身長m)2)
  • 喫煙率:喫煙者の割合
  • メタボリックシンドローム該当率:40歳以上のメタボリックシンドローム診断が基準該当*の人の割合
    *基準該当→腹囲の基準(男性85cm以上、女性90cm以上)に該当し、さらに血糖・脂質・血圧のリスクが2つ以上
  • 身体愁訴該当率:身体愁訴*が3つ以上の人の割合
    *身体愁訴→身体にあらわれている不調な症状 (例)腰が痛い、目が疲れる、胃腸の具合が悪い、など

◾️従業員の健康状態の変化と2023年度および2030年度中期目標値

「BMI適正者率」、「喫煙率」、「メタボリックシンドローム該当率」、「身体愁訴該当率」の推移及び2030年度中期目標値を以下に示しています。BMI適正者率およびメタボリックシンドローム該当率については順調に推移しています。喫煙率および身体愁訴該当率については概ね横ばいとなっています。

BMI適正者率について
男性BMI適正者率(%)
女性BMI適正者率(%)
喫煙率について(厚生労働省による2022年国民生活基礎調査における喫煙率;男性 25.4%、女性7.7%)
男性(%)
女性(%)
メタボリックシンドローム該当率について
男性メタボリックシンドローム該当率(%)
女性メタボリックシンドローム該当率(%)
身体愁訴該当率について
男性身体愁訴該当率(%)
女性身体愁訴該当率(%)

◾️健康状態による損失・影響

ストレスチェック時に実施したアンケートや定期的なサーベイでの回答に基づき、プレゼンティーズム、アブセンティーズム、ワークエンゲージメントに関するデータを数値化して経過をモニターしています(2021年度回答率:95.5%,、2022年度回答率:95.4%)

健康状態による損失・影響

(※1)ストレスチェックアンケートにて、「昨年1年間に自分の病気で何日休みましたか。(有休・欠勤・休職等すべて含む)」という設問で平均日数を算出し、アブゼンティーズムを分析。
(※2)ストレスチェックアンケートにて、「病気やけががない時に発揮できる仕事の出来を100%として過去4週間の自身の仕事を評価してください。」という設問にて、平均の%を算出し、プレゼンティーズムを分析。
(※3)ANA’s Way Surveyにて、全設問のうちワークエンゲージメントにかかわる各種設問の平均をスコア化。(5点満点)

一人当たりにかかる健康関連コストを以下に示します。ANAラインメンテナンステクニクスでは健康関連コストのほとんどは、プレゼンティーズムによる損失(従業員の生産性低下)となっていることが分かります。

2022年度1人あたり健康関連コスト(円)

2022年度1人あたり健康関連コスト(円)

2022年度 1人あたり健康関連コスト割合(%)

2022年度 1人あたり健康関連コスト割合(%)
  • 2022年ストレスチェックアンケート回答者のうち、アブセンティーズムとプレゼンティーズムの設問に回答した人(1340名)を対象として算出。
  • 医療費は2022年度のレセプトデータから算出。
  • プレゼンティーズム=[プレゼンティーズム損失割合]×[2022年度の一人当たり年収(給与&賞与)]
  • アブセンティーズム=[アブセンティーズム(日数)]×[2022年度の一人当たり日収(年収を365日で割った額)]

各種取り組みにより期待する効果

ANAラインメンテナンステクニクスでは、健康経営の推進を通じて「社員のウェルビーイング推進」と「企業価値向上」の達成を目指しています。各種健康経営関連施策を通じて以下のような効果を期待しています。

  • 社員の心と体の健康を常に良好な状態に保つことによる、社員一人ひとりの職場における生産性向上
  • 社員一人ひとりが楽しみながら健康増進できる取り組みを通じたウェルビーイング増進の後押し
  • ANAラインメンテナンステクニクスで働くことに日々楽しさ、やりがいを感じ、いきいきと働ける環境づくり
  • 社員のメンタルヘルス増進を行うことによる、メンタル不調による休業の予防
  • 心身共に健全な社員が最高のパフォーマンスを発揮することにより、安全・安心な品質の機材を安定的に供給することによるお客様満足度の向上および利用者の増加

平均勤続年数:9年2か月(2023年3月現在)

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